心に刺さった言葉シリーズ
この言葉、辞典にはこう書いてあります↓
〔先生という敬称が必ずしも敬意を伴うものではないことから〕先生と言われて気分をよくするほど、馬鹿ではない。また、そう呼ばれていい気になっている者をあざけって言う言葉。
三省堂 大辞林 第三版
初めてこの言葉を聞いた時、思わず深くうなずいてしまいました。
なぜなら、最近会社でまさにこの言葉が表しているような状況を間近で見たからです。
中小零細企業同士の話ではありますが、私の上司(女性です)は、取引先の機嫌を取らないといけない場合や有利に話を進めたい時に、取引先の社長を「先生!先生!」と言っておだてます。
(隣で見ているとただの場末のスナックのホステスにしか見えませんが、、、)
そして社に戻ると、「おじさんなんて“先生”って言われたらだいたい気分良くなるんだよ、(ちょろいちょろい)」と自慢げに皆に言ったりします。
ここで私が疑問に思うのは、果たして先方の社長は先生と呼ばれて本当に気分が良くなっているのか?ということです。
これが不思議なことに、その商談はうまく進んでいたりします。
つまり、先方の社長は“先生”とおだてられ、まんまと乗せられてしまったようです。
まぁ、諸条件が合致したから商談が進んだと信じたいのですが、もし本当に「先生!先生!」と言われて気分が良くなりこちらの条件をのんだんだとしたら、なんだかなぁという気分になります。
できれば、先方の社長は“気分が良くなったフリ”をしてこちらの条件をのんでくれたんだと思いたいです。
もしそうだとするならば、そもそもそんなおだては必要無いことになります。
「先生!先生!」と言っておだてる方もおだてる方ですが、それに乗せられる方も乗せられる方です。そんな場末のスナックのようなやり取りは令和の時代でも必要なのでしょうか?
出来ればそんなやり取りとは距離をとりたいのですが、悲しいかなそんなやり取りと付き合っていかなければいけないようなので、我慢するしかありません。
独立起業したら自分は絶対に「先生!先生!」といって相手の機嫌をとることはないでしょうし、逆に、万が一自分が取引先から「先生!先生!」などと言われるようなことがあったら最大限の警戒をしたいと思います。そもそもそんなことを言ってきそうな人とはお付き合いしないと思いますのでそんなことにはならないと思いますが。
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