「社員は家族」はNG ~ブラック社長にならないために~

office_marunouchi サラリーマン悲喜こもごも

いつか社長をやってみたいと思っているただのサラリーマン COMOです。

4回の転職を経験しいろいろな社長のもとで働いてきましたが、その経験の中からマネすべき点・マネしてはいけない点についてまとめていきたいと思います。といっても基本的にはマネしてはいけない点、反面教師として活かすべき点についてまとめていくことになると思います。

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社長が使ってはいけない言葉

以前「社会人が使ってはいけない言葉」というのを書きましたが、今回は社会人の中でも社長に的を絞って書いてみたいと思います。

「社員は家族」

身の毛もよだつ言葉です。
「従業員は家族」、「スタッフは家族」、「選手達は家族」などと置き換えて使われる場合もありますが、いずれもブラックだと思います。

記者会見で謝罪するトップの発言で「〇〇〇のことは家族のように思っております」なんていうのを聞いたことがあるかと思います。

この発想はとても危険です。

逆はいいと思います。
社員の方が社長のことを親のように思ったり、スポーツ選手が監督のことを心から尊敬して慕っていたりする分には特に問題は起きないと思います。

ですが、社長が「社員は家族」などと考えていたりすると、それは社長のただの自己満足であり、ただの甘えです。そして、あらゆるハラスメントの温床となりかねません。

実際そういう社長の下で働いていたことがあります。
(と、いいますか私の経験上、中小企業の社長はほぼこのタイプです。)

社長は朝礼で全社員に向かってこう言いました「みんなのことを家族だと思っています!」と。
それが何を意味するかといいますと、「 家族同様に深夜でも早朝でも休日でも関係なく連絡するから、いつでも連絡が取れるようにしておけ!」ということでした。

具体的にいうと、その社長はLINEが大好きで、休みの日になると全社員向けのLINEグループにどうでもいい話題をブッこんできます。例えば、オシャレなレストランで食事したといって写真を送ってきたり、○○(有名人)と一緒に撮った写真を送ってきたり、ほとんどの社員には関係ないどうでもいい話題ばかりです。
そしてその社長からのLINEになんらかの返信をしないと社長はあからさまに機嫌が悪くなります。
なのでみんな休日でも「すごいっすねぇ~」とか「さすが社長~」とかレスポンスをします。

こんな気のない返事で大丈夫なの?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫なんです。
スタンプだけでもいいくらいです。レスポンスさえあればいいんです。

昔、3連休の真ん中の日に社長から全社員向けのLINEグループに急ぎでもなんでもないどうでもいい話題(その時は飲み会を連休明けにやりたいという話)をしてきましたが、数名の社員が8時間以上なにも返信をしなかったことがありました。すると社長は怒り狂い連帯責任で全社員の昇給を1年間先送りにするということがありました。(8時間は待てるようです。以後8時間以内には返信しないといけない、というのが暗黙のルールとなりました)

きっとかまって欲しいんだと思いますが、社員の貴重なプライベートな時間にまで土足で入ってくる社長。

社長からしてみたら“社員は家族”ですから曜日も時間も関係ありません。年末年始はカウントダウンや年越しと同時に「あけおめLINE」が来たりします。その度に返信をしないといけません。もし無視しようものなら他の社員に迷惑が掛かってしまいます。

業務上やむを得ない連絡は休日でも仕方ないと思いますが、どうでもいい飲み会の話や、緊急じゃなくて月曜日に出社してからでも全然間に合う内容を、曜日も時間も関係なく一斉LINEしてくるのは迷惑極まりないです。

これが「社員は家族」という思考の一例です。

LINEが来るくらいかわいいもんじゃない、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はかなりキツイです。深夜でも構わずLINEがきますので8時間以上の睡眠はとれません。

労務問題

当然、こんなこと許させることではありません。
法律に詳しいわけではありませんが、返信を強要しているわけですから、命令していないとはいえこれは『暗黙の業務命令あり』と判断されると思います。 そして時間外手当も休日手当も当然支払われていません。

社長からしてみらた、ただみんな(家族)にLINEしているだけですから、業務とは微塵も思ってはいないでしょう。そして、こうも思っているはずです「社長からなにか聞かれたら(社員は)答えるのは当たり前」と。

まったくその通りです。社長をシカトしてはいけません。ですが、それは就業時間内での話です。
就業時間外は労使関係はありませんから社長といえども社員を拘束することはできません。
ですが、社員は家族」という思考の社長にはこの理屈はわかってもらえません。
これが「社員は家族」発言のおそろしさです。ブラック以外のなにものでもありません。

最初の方に書きましたが、社員の方から「この会社はみんな家族のようです。社長は大黒柱です」などというならまだ聞いていられますが、社長やなにかしらの組織のトップが「みんなは家族」などと発言した場合は、間違いなく社員側はそうは思っていないので、自分がもしそういう立場になったら絶対に言わないようにしたいと思います。

「家族」ではなく「仲間」

では、代わりに何と呼べばいいのでしょうか?
私は「仲間」がいいと思います。「戦友」とかもいいかもしれません。

「家族」や「友達」は“なぁなぁ”が許される関係なので適切ではないと思います。
職場での関係は“ギスギス”では良くないと思いますが、仲が良過ぎてもよくないと思います。

親しき中にも礼儀あり

本来は、家族の間柄でも “親しき中にも礼儀あり” は成立していなければいけないことなので、家族だからといってなんでもあり、というのはそもそもおかしい話です。

円滑にコミュニケーションがとれて、適度な距離感がある。
上司に対しても部下に対しても同僚に対しても、良いことは良いと言えて悪いことは悪いと言える。
オンとオフがハッキリしている。
こんな組織を作るのが難しいということは百も承知です。(長いサラリーマン人生で一度も見たことありません)
でも、理想論かもしれませんが、理想を目指すのは悪いことではないと思いますので、こういったことを日々考え、いつか理想の組織を作れたらなと思います。

今回はこの辺にしたいと思います。

ではまた次回!

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COMO

【人生悲喜こもごも】のCOMO です。
20年以上サラリーマンをやってきた経験をもとに、いろいろな角度から役に立ちそうな情報を発信していけたらないいなと思っております。
また、【人生全部コンテンツ!】という考えのもとに、トレードのことや料理のこと、プラモデル作り、ラジコンのことなど趣味についても発信していきたいと思います。
人生ってホント「悲喜交々」。そして「人間万事塞翁が馬」と思うことも多々あります。あまり難しく考えず「川の流れのように」「時の流れに身をまかせ」て生きていければと思っております。

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